さよなら異邦人

「じゃあ、彼女達も母さんの繋がりで?」

「うん。二キータは大学、アニータは高校へ留学する為にやって来たんだが、留学生会館とかでも結構金掛かるだろう、だから当分はうちから通う」

「ふーん…て、ちょっと待ってよ、ここから通うって、同居すんの!?」

「イエース!」

「イエースじゃないよ、どこで彼女達は寝るのさ」

「お前の部屋」

「ええ!?僕の部屋って、ぼ、僕は…まさか」

「お前、何想像してんだ。寝室として、あの姉妹に貸してやるの。お前は俺と一緒の部屋」

「リュウ、リュウノスケと!?今更高校生にもなって一緒の布団に寝れないよ」

「そう恥ずかしがるな。昔は六畳一間に家族全員が布団を並べて寝たもんだ」

「は、恥ずかしいとかっていう問題じゃないの!突然相談も無しにそんな事決められてもさ、僕の立場にもなってみてよ」

「日本男子たる者、部屋を貸す事位でがたがた言うな。決めたもんはしょうがねえだろ。お前の部屋にはベッドはあるし、パソコンだってある。丁度、二キータは大学でコンピューター関係の勉強をするから、都合もいいんだ」

「ぼ、僕の都合は?僕だってパソコン使うんだぜ」

「どうせエロサイト覗いているかゲームやってるか位だろ」

「ひでえ!親が子に言う台詞じゃねえよ」

「獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす」

「意味わかんねえ」

僕達の言い合いが、部屋の隅に居たアニータ達にも聞こえたのか、成り行きを不安そうに見ていた。