手紙を電車の中で読まなきゃよかったと後悔した。
きれいな字で書かれたそれを読んだ瞬間から、僕の心は引き千切られるかのような痛みを感じ、その痛みで涙が止まらなくなってしまった。
車両と車両の繋ぎ目のところで、僕はへたり込んだ。
周囲の目なんか、僕には関係無かった。
『……いつも里佳子から加瀬君の話ばかりを伺っていました。よほど加瀬君の事が好きだったのでしょう。』
ばかやろ…好きだったなら、ちゃんと好きって言えよな……
『……親の目から見ても、それはいじらしいほどでした。その里佳子が、重い病に掛かってしまいました。
突然の事で、私達も心の整理がつかず、ただ悲しみばかりが募り、どうしてこの娘がと神様を恨みました。
娘は、里佳子は、この夏を生きられるかどうか……』
なんなんだよ、生きられるかどうかって、なんなんだよ!
『……本人の強い希望で、病名も余命の事も知らせました。我が娘ながら、本当に心の強い子です。
先日、鎌倉へ一緒に行ってくれたそうですね。里佳子が、その時の事ばかりを話します。
もう一度、加瀬君に会いたい、だから終業式にだけは出たい、そう言っていたのですが、病魔はそんな時間すら里佳子に与えてはくれませんでした……』
ふざけるな!ふざけるなよ……
乗客たちの好奇な目に晒されながら、僕はとうとう声を上げて思い切り泣いていた……。
きれいな字で書かれたそれを読んだ瞬間から、僕の心は引き千切られるかのような痛みを感じ、その痛みで涙が止まらなくなってしまった。
車両と車両の繋ぎ目のところで、僕はへたり込んだ。
周囲の目なんか、僕には関係無かった。
『……いつも里佳子から加瀬君の話ばかりを伺っていました。よほど加瀬君の事が好きだったのでしょう。』
ばかやろ…好きだったなら、ちゃんと好きって言えよな……
『……親の目から見ても、それはいじらしいほどでした。その里佳子が、重い病に掛かってしまいました。
突然の事で、私達も心の整理がつかず、ただ悲しみばかりが募り、どうしてこの娘がと神様を恨みました。
娘は、里佳子は、この夏を生きられるかどうか……』
なんなんだよ、生きられるかどうかって、なんなんだよ!
『……本人の強い希望で、病名も余命の事も知らせました。我が娘ながら、本当に心の強い子です。
先日、鎌倉へ一緒に行ってくれたそうですね。里佳子が、その時の事ばかりを話します。
もう一度、加瀬君に会いたい、だから終業式にだけは出たい、そう言っていたのですが、病魔はそんな時間すら里佳子に与えてはくれませんでした……』
ふざけるな!ふざけるなよ……
乗客たちの好奇な目に晒されながら、僕はとうとう声を上げて思い切り泣いていた……。



