「単に茉由子のためだけじゃない

ちゃんと、俺が行きたいと
思ったからだ

俺の進路は俺が決めるんだ

俺がちゃんとしてれば、
どこの大学行ったって、医者にはなれる!

お前こそ、
ちゃんと勉強しろよ、
せっかく受かったんだからっ」


「わーってるよ、
俺だって、獣医になるために
必死に勉強して
受かったんだからさ」


そう、
一真も、東京の
獣医学科がある大学にも
受かったけれど、
地元から通える農学部の獣医科を
選んだ



それは…


彼女が、いつか…


戻ってくる…


ことを願っているのか…?