「『消えろ、お前は今から他人。陽紀、追放だ』」
「は?」
「辰が城那に言った言葉」
……信じられない。
消えろとか、他人とか……辰が?
「仕返しだかなんだか知らねーけど、たぶんそれがあったから紅音を辰のとこにやったんだろ」
「……怖っ!諦めない城那さんも怖っ!」
「まぁ、そんなことがあったわけだ。紅音の前は保健のセンコー。繋がりは蛍都の兄貴だけどな」
あ、そういえばお姉さんなんだったっけ?
「それは二年前くらいだったか……?」
「……てか、城那さんていつその関係になった人なの?」
「五年前だな。中学入りたてだ」
「敬語は?」
「小学三年か四年くらいからだったか?」
けーっこう前から敬語のこと決めてたんだね……。



