帰り道、あたしはまた蛍都に想を押しつけられた。


「俺今日合コンだから!」

「は!?合コンとか行ってるの!?」

「わーっとさわいでわーっと終わるんすよ!」


あたしは合コン経験はない。

まだそんなに飢えてない。


……飢えるってのも変か?

なんか、30代になったりして危ない時の最終手段にでも使おうなんて思ってる。


「あ、ちなみに合コン行ったことあるのは蛍都くらいですから。あとはみんな興味ないって感じ。蛍都も本気じゃないでしょうしね」


そう辰は教えてくれた。


「辰もなの?」

「まぁ……ここのみんなそうですよ。そう言う話も、あとあと分かってくると思うので、今は待っててくれますか?」


この五人が抱えているもの。

早く知りたいと思うし知ったら重い気もする。

重いからこそ、信頼がないと言えない気がする。