「……それくらい知ってる」

「想が4月生まれなら可能だろ」

「だから、どういう……」

「同学年の3月生まれだ、愛は」


……。

……へ?


……え、てことは?


「普通の兄弟?」

「ただ一年に二人生まれたっつーだけだ。双子でも留年でもねぇ」


……そんなこと、マジであったんすか……。


「愛ちゃんこれから来てくれるらしいよ?」


いつの間にか連絡していたらしい、準備のよろしい辰。


「となると、20分くらいで着くな」

「……」


思考回路が停止し、復旧作業に取りかかるあたしの脳内。


……だって、ねぇ、想って実は数ヶ月差で年上だったなんて……ねぇ?