「待って歩くん」 「?どうしたんだよ??」 「……隣の教室」 「科学準備室がどうかした?」 私は静かに机の上からおりて、科学準備室に通じる扉の前まで歩いていく。 そして勢いよく、その扉を開けると―――… 「わあぁ!!?」 「っ!?佐野先生!!」 「は?なんで佐野先生がこんなとこにいるわけ??」 私と歩くんからいや〜な目で見られている佐野先生は、「げっ」と言ってその場に立ち上がった。