「ひゃぁぁぁ!!
寒い!!!」


布団が勢いよくはがされる。


何?


見上げる先には、意地悪くあたしを見下ろす薫の姿。



「あれ?。
お姉ちゃん、色っぽさのかけらもないね」



舌打ちしながらそう言って、あたしの上に布団をばっさりかける。



「ちょっと!!
何すんのよ!!
あたしは、病人なの!!」


あたしが文句を言っても。



「だから?」


薫はいつでも、小憎たらしい。



「優しくしなさいよ!」



「はぁ?
優しくしろ?
やだ」



「な・・・」



「だって、メリットがないもん」



メリットって!!

薫!!

それは、人間として間違ってますから!!!