「優兄!! いつもの取り巻き軍団が来てるよ」 薫の声と共に、ガチャッと勢いよくドアが開く。 「うるさいから、何とかしてよ!!」 薫の声はキャンキャン甲高い。 あんたの方がうるさいよ!! あたしは布団の中、薫に毒づく。 「OK! 今行くよ」 優はそう言うと、布団をかぶるあたしに言う。 「由梨ちゃん、ごめんね? 魅力的すぎる俺って、やっぱり罪だよね?」