剣と日輪

その他

椿東志/著
剣と日輪
作品番号
444114
最終更新
2010/08/24
総文字数
254,657
ページ数
444ページ
ステータス
完結
PV数
31,518
いいね数
2
ランクイン履歴

その他48位(2023/02/23)

ランクイン履歴

その他48位(2023/02/23)

楯の会隊長三島由紀夫と、学生長森田必勝の生涯を、描く。

この作品のレビュー

★★★★★
2010/08/06 16:17
投稿者: 雨宮れん さん
重厚な世界にとことんひたる

戦後の復興期。 自衛隊は軍隊としてではなく、自衛のための部隊へと変貌を遂げようとしていた。 作家三島由紀夫は、その現状を憂い、自衛隊員たちの蜂起を願って、自ら腹を切る。 彼に心酔する森田必勝とともに。 この時代背景は、まったく知識がないのでたいそうなことは言えないのですが、綿密に資料をあたったであろう確かな筆致。 重厚に描かれた世界にとことんひたることができました。 今の若者とは、まったく違う当時の若者たち。 彼らの取った方法は、間違っていたのかもしれませんが、国を憂うその心には嘘はなかったと思います。 これもまた、一つの青春なのでしょう。 振り仮名を多用しているため、携帯では非常に読みにくいのですが、時間をかけてじっくりと読みたい作品です。

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