鼻水を啜って、涙を拭いて。 「分かったよ。お兄ちゃんの望みなら、あたし何だってする」 「…俺がちゃんと稼げるようになったら その時はきっと、一緒に暮らそうな」 「…それこそ恋人の会話だよ」 「バーカ。俺は恋人なんかより、お前の方がよっぽど大事だ」 キザったらしいお兄ちゃん。 ギュウッと抱きつくと、もっと強い力で抱きしめてくれた。 お兄ちゃん……あたし、頑張る。 お兄ちゃんに依存するのは、もうやめにするんだ。 でも…… 「もう少しだけ、いいよね…?」