彼に連れられて木陰に腰かける。 暫くすると、先生の言っていた通り、男女ペアになって敵を追いかける、という なんとも子どもっぽいレクが始まった。 楽しそうに駆けまわるみんなを見つめながら、あたしの頭の中は別の事で一杯になっていた。 もしかして。 でも。 まさか。 そんな言葉を頭に置いて、幾度となく浮かんで消える文字。 何回も浮かべて消して 最後の最後にやっと出た答え。 “きっと”あたしは 彼に『恋』をしている--------………