ねぇ、先生。




「ただいま〜」


「おかえりなさい。
お父さんから電話があって
すぐに仕事を休ませてもらって
家に帰って来たんだけど
沙月…大丈夫?」


お母さんは私のおでこに
手をあてた。


「熱は……ないみたいね。
部屋でゆっくりと休んでなさい」


「はい」


私はそのまま二階に行き、
自分の部屋に向かった。