私が起きたときには
お母さんが洗濯物を干してて
お父さんは仕事に出かけた
みたいだった。


「お母さん。
沙月から電話かかって
なかった?」


「かかってなかったわよ。
それより、もう学校とっくに
始まってるわよ?」


時計に目をやると、
もう十時だった。


私は急いで服を着替えて
ランドセルを背負い、
出かけた。


向かう場所は学校ではない。


沙月の家だ。


沙月に謝らなくちゃ…!