ねぇ、先生。




みんな、びっくりしてた。


それもそのはず、
沙月のお弁当の出来が
すごく良かったから。


でも、
先生からみんなの悪口を沙月が
言ってたと聞いてたから…。


「私、こんなお弁当
絶対食べたくないっ」


「お弁当って言うより
毒物って感じだよなー」


などなど、
みんなが口々に言った。


「返してよっ!!」


沙月は亜優から
お弁当を取り返そうとした。


「こんなの捨ててしまえば
いいんだよ」


亜優は高原の奥の森の方へ
お弁当を投げ捨てた。