「…うん。あ、ちょっと待って」 沙月はリュックの中から 弁当箱を二つ取り出した。 私は不思議に思った。 「何でお弁当が二つもあるの?」 「先生の分も作ってきたから…」 沙月は少し頬を赤らめていた。 もしかして、 沙月も先生のことを…? 私は弁当箱を沙月から奪い、 ふたを開けた。