ねぇ、先生。




都賀くんは後ろを向いて
しゃがみこんだ。


「えっ?な、何?」


「歩ける足じゃねぇだろ?
俺がおんぶしてやるよ」


おんぶって………。


「都賀くん…彼女がいるじゃん」


あえて、その彼女の名前を
言わなかった。


満月はもう親友なんかじゃない。


満月があんな最低な奴だなんて
思わなかった。