第二体育館にむかう途中、あたしは悠太に会った。 この前の“おでこ事件(勝手に命名)”の後も何度か話したことがあるから、もう恥ずかしさはなかった。 あたしを見つけると微笑んでこっちに小走りで来てくれた。 あたしはバレーに出ること、悠太はバスケに出ること。 それから、悠斗のテニスも見てほしいという話をした。 悠太と別れた後、一緒に行く子たちに羨ましがられたが、ただの幼なじみなだけだよ、と言っておいた。