また、沈黙が訪れた。彼

は思い詰めたように、う

つむいている。

これから、私達はどうな

るんだろう…、薄暗いお

店の中でぼんやり考える



「…俺達、やり直せないかな…。」

「……!」

その瞬間は突然訪れた。

−−−私はずっと待って

いた!ヒデのこの言葉を

。この三年間、ずっとず

っと…。

彼が目の前に現れて『や

っぱり、俺お前じゃなき

ゃ駄目なんだ!もう一度

やり直そう!』そんな時

期(とき)を夢に見てい

た。

「…お前の事、忘れなれなかった。やっぱり俺には、瑞紀しかいないよ…。」

真っ直ぐ私を見つめる瞳

は、何の迷いもない。