そして優しい嘘を言葉に

おばさんは苦笑いをして、ちょっとだけ首を傾げた。

「そう? だったらいいんだけど……無理はダメよ?」



私は笑顔で頷いた。

それから、決めていた事を言った。



「おばさん。僚二へのチョコは、今年で終わりにする……いいかな?」



おばさんはニッコリ笑った。



「そうね、『義理チョコは受け取らない』って言ったのは、僚二の方だもんね?」



懐かしい言葉に、一瞬、切なくなった。



「あら、じゃあ、おばさん達へのチョコももらえなくなるのかしら? それはなんだか淋しいかなぁ」



あっ。