「今のあくび……2人で息ピッタリに一緒にしてたよ」

「似た者カップルだな」

弥生ちゃんと大村さんにそう言われ、気が付いた。



そうだ! 今ここに居る2人は、私と涼の事を知ってるから、隠さなくていいんだ!

バレないように他の人の前では隠すクセが付いていて、さっきも『おはようございます』なんて『沖野先生』への挨拶をしていたけど……。



そう思ったら嬉しくなって、急に目が覚めた感じがした。



「大村さん、止めて下さいよ。涼と『似た者』って……私、あんな悪戯小僧じゃないですよ」

「誰が『悪戯小僧』だって?」



その言葉が背後から聞こえたと同時に、私の両肩と頭の上が重くなる。



うっ。