君はガラスの靴を置いていく




まじかよ………。


明日香が空気を読めない奴なのは知ってる。でも普通千花をここに連れてくるか?

弁当持ってるし恐らく「一緒にお昼食べよう」とか言って誘ったんだろうけど。


『あ…私……』

1歩後退りする千花を明日香は『大丈夫、大丈夫』と強引に俺達の輪に座らせた。


全然大丈夫じゃねーよ。なに考えてんだ。

沸々と明日香への不満が溜まっていたけど、ここには空気の読めない奴がもう1人いた。


『糸井さんこんな近くで見るの初めてかも!
俺増田って名前なんだけど俺の事知ってる?』

なんで最初の疑問がそれなんだよ。最近まで付き合ってた俺達が一緒に昼飯食べてたらまずいだろ?誰か気使えよ、まじで。


俺はすぐ携帯を取り出して明日香にメールを打った。


【どうゆーつもり?】

隣に居るから直接言いたいけど千花が居るからそうもいかない。


【ん、何がー?】

【何がじゃねーよ。なんで千花を連れてくんだよ。わざとだろ。俺の為とか考えてんならまじいらないから】


俺の気持ちを明日香は知ってるし露骨すぎる。

そもそも千花と話していいのか分かんないし、
昨日だってギクシャクしたまま終わったばかり。