君はガラスの靴を置いていく





次の日、天気は快晴だった。

退屈な午前の授業が終わり俺達は日の当たるいい場所を確保する為に屋上へと急いだ。


『つーか文化祭他校の女子呼びまくってんだけどほとんど同じ日に文化祭とかが多くてさー!狙ってる加奈子ちゃんもダメだしまじテンション下がるわ』


せっかくベストポジションを確保出来たのに増田は早くも愚痴りモード。ってか加奈子って誰だよ


『仕方ないよ。ここら辺の高校は第1土曜日にやるところがほとんどだし』

『丸山はいいじゃん!どうせ後輩のあの子と回るんだろ?』

『まだ分かんないよ。時間合わないかもしれないし』

『いいなーいいなー。やっぱり同じ高校だよなぁ』


あれ、まるが後輩と回ったら俺が増田の世話しなきゃいけない気が…………。それだけは回避しないとやばい。

と、こんな二人のやり取りを聞いているとバンッ!と勢いよく屋上の扉が開いた。


『みんなやっほ~♪』


かなりの確立で合流してくる明日香にはもう慣れた。

学食で買ったパンはもう残り半分で俺達の昼飯なんて5分もあれば終わるのに明日香は決まって遅れてやってくる。

しかも食べるの遅いし。


『明日香、今日もたまご焼きちょうだい』

『もー、増田っちがいつも食べちゃうから今日は多めに作ったよ』


つーかこの二人が付き合えばいいんじゃね?似た者同士だしけっこういいと思うんだけどな……。


『あれ?なんで来ないの?こっちおいでよ!』


明日香が扉の方に向かって手招きをした。入りづらそうに姿を見せたのはまさかの千花だった。