そしてそれから3日後、俺は新しい彼女ができた。他校の女子で名前は【ゆかり】

以前から顔見知りで束縛しないタイプだし、まぁ、いいかって感じで付き合う事になった。


『どうせ1ヵ月の付き合いだろ。もうお前に彼女が出来ても俺は驚かない』

今日の増田は不機嫌で、理由は天気が雨だから。

湿気が多いと髪がくねくねになるからだって。


『ゆかりって……あのめちゃめちゃギャルの子だよね?宮澤が好きなタイプじゃなくない?』


『んー、まぁね』


正直好みじゃないけど、重くなければ付き合いも楽だし。


『つーか、すぐ別れるなら付き合う意味なくね?
ってかどうやったら彼女出来んの?ねぇ?』

またうるさい増田の小言が始まった。


付き合う事に意味なんてない。そんなの考えた事もないし、考えなきゃいけない事?



『-----------おい、宮澤。
これ視聴覚室に置いてきてくれ』

何故か担任にパシられる俺。


『は?なんで、嫌だよ』

『お前この間、早速授業サボったらしいな。しかも夏休みの課題は適当だったし。本来あれはアウトだからな』

『……』


確かに適当に書いたけど俺だけじゃないはず。
いや、あの数字を順番に書いただけがまずかった?それとも最後に書いた落書きか?


まると増田を見ると不自然に外を見てやがる。

『雨けっこうすごいねー』とか清々しいぐらい、
わざとらしいんだけど。


『はぁ……はいはい。分かりましたよ』


俺はふて腐れながら教室を出た。