君はガラスの靴を置いていく




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そして午前中の授業が終わって昼休みになった。


『あー、眠っ……』

いつものように屋上で昼飯を食べながら大あくびをしていると、すぐに増田に突っ込まれた。


『お前、授業サボって保健室で寝てたくせに眠いとかおかしいだろ!つーかサボるなら俺も誘ってよ!』

『…………』


だって結局寝てないし、むしろ体力使って余計に眠さが増した。このまま家に帰りたい気分。


『つーか丸山っ!お前最近よく携帯いじってるけど、まさか彼女出来たの?』

『は?出来てないよ』

『本当だな!?1人で抜け駆けとかナシだからな』


まるは海で連絡先を交換した後輩とよくメールをしている。何回か2人で会ってるらしいし、このまま上手くいけばいいけど。


『ちょ、本当に出来てないよね?携帯見せろっ』

『わっ、やめろよ!!』


しつこい増田の餌食(えじき)になったまるは、携帯を取り返す為に慌てて立ち上がった。

…………こんな暑い日に追いかけっこかよ。


そんな二人を呆れ顔で見ているのは
俺の他にもう1人。



『もう、増田っち必死すぎ!
丸山君が可哀想じゃん』

それは一緒に昼飯を食べている明日香だ。