君はガラスの靴を置いていく




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『洋平!いつまで寝てるの!今日から学校でしょ』


久しぶりに目覚めの悪い朝だった。

母さんに無理やり起こされ、俺の機嫌の悪さは最高潮だった。休み中は昼過ぎまで寝ていたし、まだ不規則な感覚が抜けていない。


今日から学校か……………。

俺はまだ夏服の制服を着て外に出た。


9月になったからといって、まだ暑さは継続中で余計に学校へ行く気力を奪う。


『宮澤、おはよう』

通学途中でまるに会った。

まるも夏休み気分が抜けないのか、大あくびを繰り返している。


『まじだるいよね、学校』

『本当だよ。しかもこれから始業式だろ。
すでに帰りてぇ……』


まると俺の口からは気だるい言葉しか出てこない。

そんな中、前方で俺達に手を振る人物が見えた。


『二人共おはよう。ねぇ、どっちかの後ろに乗せてよ』


それはハイテンションの明日香だった。

自転車の後ろは強制的にまるに決まった。ただでさえだるいのに誰かを乗せて走りたくない。


『明日香ちゃんが初日から来るって珍しくない?』


『2学期は真面目にやろうと思って。それに早くみんなに会いたくてさぁ。新学期ってなんかワクワクするよね』


まると明日香の会話を俺は黙って聞いていた。

新学期?ワクワク?

全然しねーけど。