君はガラスの靴を置いていく





そこから電車に乗り、一番近い海にはここから
1時間近くかかる。車内はエアコンが効いていてかなり快適だった。



『そう言えば、いとりんと付き合ってるんだって?』


隣に座る明日香が言った。


『んーまぁね』

俺は流すように答える。明日香とこの話題はなんとなくやりづらいし。それを悟ったのか明日香がバンっと俺の肩を叩いた。


『ちょっと私に気遣うのとかやめてよね。私達友達でしょ?だからこうして海とか行ける訳だし』


明日香は長い足を子供みたいにバタつかせる。


確かにあれから明日香より俺の方が気にしてる感じだ。女は切り替えが早いって言うし本当に明日香はけじめを付けられたって事か。



『あー、海だ!!』


暫く電車に揺られ増田の一言で全員が窓の外を見た。そこには海に砂浜、そしてカラフルなパラソルがあった。


海ではしゃぐのは田舎者の証拠だけど、やっぱりテンションが上がる。夏休みって言ったらこれだろ。