日差しの強い午後だった。





授業は自習。





僕は適当に漢字ドリルをやりながら時間を潰していた。







クラスメイト達は皆グループを作り、好きなアイドルの話しをしたり、携帯ゲームで遊んでいた。






そんな中、僕は必死に勉強をする。






自分が一人であることを自覚したくなかったからだ。





僕がいない楽しそうな世界など見たくなかった。







休み時間はいつも寝たフリをしている僕にとって、自習は苦痛でしかない。







普通の授業であれば、どれだけ気持ちが楽だったろう。








自分のコミュニケーション能力の低さを嘆きながら、一心不乱に筆を動かした。