斎藤君は小さい頃から不治の病を持つ私に
何度も何度も告白してくれて
ありがとうございました
病気で痩せ細り
まったく可愛くない私に
世界一可愛いよって言ってくれて
ありがとうございました
斎藤君の気持ちはとても嬉しくて
私は告白されるたびに
舞い上がりました
私もあなたが好きでした
でも命の短い私は
あなたの気持ちに応えることは
できませんでした
あなたと付き合ってしまえば
あなたにもっとつらい想いを
させてしまうと思って
できませんでした
そんな私に対して
それでも愛してると言ってくれて
ありがとうございました
私はあなたを振るたびに
胸に強い痛みを感じつつも
あたたかい涙を流すことができました
人を愛する素晴らしさを教えてくれて
ありがとうございました
もうみんなと学校で会うことも
会話することもできないけれど
たくさんの優しさを
ありがとうございました


