「ひっ…!」
彼の顔には、てめーらふざけんな言われたとおり呼び捨てやめただけでコレかこの仕打ちか畜生、と書いてある。
「シイー、無言の黒い笑いはユウとキャラが被るよう」
いやいやケイ、キャラ被りとか何その舞台裏で的な言葉。
「そうかよ悪かったな!」
フン、とシイが肩を怒らせる。
「良い年こいてツンデレ女の子の真似してんじゃねぇよ」
可愛い素敵な天使の表情のままで、ケイが言った。
……え、何そのキャラ。
そして今のシイのリアクションにツンデレ要素はなかっただろ、とりあえず黙ろう怖い。
「いやお前が笑うからだろ」
まったく、とシイが腕を組んだ。
あれ、手震えてないですかね。
なんとなくそれに気付き可愛いなぁなんて思うと、シイが睨んだ。
「震えてない!!」
え、また読まれた。



