3分37秒のその曲を聴いて余韻に身を浸らせる。
ピアノの音が温かくて寂しい。
オウ兄は、なんでこの曲を?
とりあえずこの唄について知らなきゃと思い、唄から切り取った単語を使いインターネットで調べることにした。
あの曲は──Eaglesの名曲、DESPERADO。
「イー…グルス…」
その名前だけは聞いたことがあった。
イーグルスは1971年にデビューしたアメリカのカントリー・ロック・バンド。
DESPERADOはドルトン・ギャング──一人の“ならず者”だ──のことを唄っている曲。
グレン・フライのギターとキーボード。
バーニー・レドンのギター。
ランディ・メイズナーはベースがメイン楽器。
そしてあの声は、ドン・ヘンリーのものだ。
彼がリードボーカル兼ドラムス。
マンドリンなどの楽器も使われていて──思い返せば厚いメロディだった。
この唄は、ひとりの男の物語。
DESPERADO──“ならず者”であり“無法者”──の物語だ。



