恐る恐る顔を上げると・・・
目に入ったのは“ススキ色の髪”
先程、男達に囲まれていた若い男性が
何故か私を庇うように抱き締めていたのだ
(・・・どう・・・・・・・して・・・・
この人が、私を―・・・・?)
「クク。その女を助けようとしたって無駄だぜ?
“ボンゴレ10代目”お前は今ここで
その女と死ぬんだからなっっ!!」
男達の銃口が一斉に私達に向けられた
(私、ここで死ぬの?訳の分からない事に巻き込まれて・・・
このまま?)
父と母。大好きだった祖母の姿が頭に浮かぶ
(誰か・・・・・助けてっっ!!!)
私は男性の胸に顔を埋め
ぎゅっとシャツを握りしめた
瞬間、私を抱く男性の腕に力がこもる
「・・・大丈夫。・・・君は俺が、守ってみせる」
ドクン
せつな、今までに感じた事のない痛みが私を襲った
『コノヒトヲ ウシナッテハ イケナイ・・・』
同時に私の中で“何か”がそう叫んで・・・
『梨加、歌はね?世界を救うのよ・・・』
不意に過ぎった祖母の言葉・・・
私は無意識に男性の背中に腕を回し
その身体を抱き締めた
もし本当に歌で救えるモノがあるなら
私は・・・私はね、おばぁちゃん
この人を・・・守りたいの

