すでに先の方の企画まで俺は考えている。

 
 さすがにサラリーマンという職業は単調なことばかりで疲れる仕事だ。


 まあ、別にサラリーマンじゃなくても、人間は仕事をすればきつさが伴うのが普通だが……。


 そのとき不意にケータイにメールが入ってきた。


 里夏からだ。


 <おはよう。今日の午後六時に社の出入り口で待ってるから。もし都合が悪かったらメールして>とある。


 俺が<OK。今夜は一緒に過ごそうな>と打ち返し、返信した。


 そして食事を取り終わると、食事代を支払って、そのまま会社まで歩く。


 徒歩で行ける距離にあるので、便利だ。


 俺は歩きながら、街を見て回る。


 変わったところは特にない。


 相変わらず、この県は田舎だ。