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「蒸し暑いわね」


「ああ。……クーラー入れようか?」


「いいの?電気代掛かっちゃうのに」


「うん。暑いから、部屋冷やさないと」


 俺がそう言って、エアコンのリモコンを握り、冷房に設定した。


 24℃で入れ始めたので、室内が寒いぐらい急速に冷えていく。


 目の前にいる里夏(りか)は半袖シャツに短パン姿でいる。


 ついさっきまで、俺たちはセックスしていた。


 互いの体の、刺激すると気持ちいい部分を丹念に愛撫し、ゆっくりと交わって満足していたのだ。


 風呂場で、シャワーをほぼ真水に近い温度で浴び、火照(ほて)っていた体を冷やす。


 俺たちは熱のこもったバスルームで暑さを堪(こら)えながら、リビングへと戻る。


 この街には何かしら危険な噂が多い。