Faylay~しあわせの魔法

にこりと微笑んでみせたヴァンガードだが、フェイレイとリディルに視線を戻したときには、厳しい面差しになっていた。

「セルティアの『英雄』……」

小さな拳をギュッと握り、呟くその瞳には、微かに敵意が見られた。




こうして3人になったパーティは、次の日の朝、常夏のリゾート地であるエスティーナ地方へと旅立つのであった。