淡々と言うそはや丸に、小鬼は牙を剥き出した。
「御前の呪(しゅ)など、鬼であるわしには、そう長くもたんわ! したが、効果は薄れつつも、しつこく残りおる。おかげで角を取り返しても、いまだわしは、ここから出ることができず、好きに暴れ回る事も出来ぬのではないか!」
「つまりお前は、端から大将軍との約束を、守るつもりなどなかったということだな」
そはや丸の声が、氷のような冷たさを帯びる。
「え・・・・・・」
小鬼は一転して不安げに、そはや丸を見上げた。
氷の瞳で小鬼を見据えたまま、そはや丸は、口を開く。
「呉羽。お前のその手の中のもん、握り潰しちまいな」
小鬼の表情が、氷結する。
必死で手を呉羽のほうに伸ばして、耳障りな声を上げた。
「や、やめろ・・・・・・。おい、こ、今度は本当だ。今度こそ、本当に改心するから・・・・・・」
「お前は、人間をナメ過ぎだ」
小鬼に向かって言うと、呉羽は手の中の角を、両手できつく握りしめた。
「砕!」
「ぎゃあっ!!」
呪(しゅ)と共に砕け散った角に、小鬼は己が握り潰されたように、叫び声を上げた。
手の中で、両腕をだらりと垂れてぐったりしている小鬼を、そはや丸は、ぽい、と床に放り出した。
「御前の呪(しゅ)など、鬼であるわしには、そう長くもたんわ! したが、効果は薄れつつも、しつこく残りおる。おかげで角を取り返しても、いまだわしは、ここから出ることができず、好きに暴れ回る事も出来ぬのではないか!」
「つまりお前は、端から大将軍との約束を、守るつもりなどなかったということだな」
そはや丸の声が、氷のような冷たさを帯びる。
「え・・・・・・」
小鬼は一転して不安げに、そはや丸を見上げた。
氷の瞳で小鬼を見据えたまま、そはや丸は、口を開く。
「呉羽。お前のその手の中のもん、握り潰しちまいな」
小鬼の表情が、氷結する。
必死で手を呉羽のほうに伸ばして、耳障りな声を上げた。
「や、やめろ・・・・・・。おい、こ、今度は本当だ。今度こそ、本当に改心するから・・・・・・」
「お前は、人間をナメ過ぎだ」
小鬼に向かって言うと、呉羽は手の中の角を、両手できつく握りしめた。
「砕!」
「ぎゃあっ!!」
呪(しゅ)と共に砕け散った角に、小鬼は己が握り潰されたように、叫び声を上げた。
手の中で、両腕をだらりと垂れてぐったりしている小鬼を、そはや丸は、ぽい、と床に放り出した。


