呉羽は高丸が蹲った隙を逃さず、そはや丸を振りかぶると、渾身の力を込めて高丸の頭頂部に叩き付けた。
がっと刃が、一瞬堅いものにあたり、何かを飛ばす。
同時に、そはや丸を持つ呉羽の腕に、凄まじい衝撃が走った。
呉羽は思わず、そはや丸を取り落とす。
「・・・・・・っつぅ」
腕を押さえて素早く後方に飛び退り、高丸から距離を取った呉羽は、床を滑っていったそはや丸を、目で追った。
視線の先で、そはや丸は人型になり、足元に転がったものを拾うと、ゆっくりと呉羽の横に並んだ。
「おお・・・・・・おのれ・・・・・・。よくも、よくも・・・・・・」
高丸の声は、目の前で蹲る鬼の口からというより、身体内部から反響して響いてきているように、部屋中に不気味に木霊した。
「無理すんなって」
そはや丸が、手に持っていた先程拾ったものを、呉羽に投げて寄越すと同時に、蹲る高丸の巨体を、ぱっと手で払った。
途端に高丸の巨体が、塵と化す。
呉羽はそはや丸が投げて寄越したものに、視線を落とした。
片手で隠れてしまうほどの、さして大きくもない、薄青の石。
「角・・・・・・か」
「ちくしょー! 返せ! 返せよぅ!」
甲高い声に顔を上げると、そはや丸の手の中で、何やら小さい生き物が暴れている。
「・・・・・・何だ? それは」
呉羽は、そはや丸が握っている奇妙な生き物を覗き込んだ。
がっと刃が、一瞬堅いものにあたり、何かを飛ばす。
同時に、そはや丸を持つ呉羽の腕に、凄まじい衝撃が走った。
呉羽は思わず、そはや丸を取り落とす。
「・・・・・・っつぅ」
腕を押さえて素早く後方に飛び退り、高丸から距離を取った呉羽は、床を滑っていったそはや丸を、目で追った。
視線の先で、そはや丸は人型になり、足元に転がったものを拾うと、ゆっくりと呉羽の横に並んだ。
「おお・・・・・・おのれ・・・・・・。よくも、よくも・・・・・・」
高丸の声は、目の前で蹲る鬼の口からというより、身体内部から反響して響いてきているように、部屋中に不気味に木霊した。
「無理すんなって」
そはや丸が、手に持っていた先程拾ったものを、呉羽に投げて寄越すと同時に、蹲る高丸の巨体を、ぱっと手で払った。
途端に高丸の巨体が、塵と化す。
呉羽はそはや丸が投げて寄越したものに、視線を落とした。
片手で隠れてしまうほどの、さして大きくもない、薄青の石。
「角・・・・・・か」
「ちくしょー! 返せ! 返せよぅ!」
甲高い声に顔を上げると、そはや丸の手の中で、何やら小さい生き物が暴れている。
「・・・・・・何だ? それは」
呉羽は、そはや丸が握っている奇妙な生き物を覗き込んだ。


