妖(あやかし)狩り~外法師・呉羽&妖刀・そはや丸~

高丸の知る女子(おなご)とは、せいぜいが懐に懐剣を持っていても、抜くこともできないような者ばかりだった。
力が弱く、暗闇に引き込んだだけで、呆気なく気を失うような生き物。
赤子と何ら変わりないような非力な生き物が、女子というものだと思っていた。

いや。
一人だけ、こういう女子を知っている。
呉羽のように、戦う運命(さだめ)にあった女子。

『ははっ。普通の女子は、そもそも戦うなんてこと、端からしねーんだよ』

そはや丸の笑い声が、高丸を現実に引き戻す。

「そはや丸。その娘、御前(ごぜん)の転生か? だから、お前が従っているのか?」

高丸が、さっきまでとは打って変わって、静かに言った。
呉羽は高丸を睨んだまま、そはや丸を構える。

『さぁな。そんなこと、どうでもいいさ。それに、当時俺の相棒は、大将軍であって、御前じゃない。何度も言うが、俺が呉羽と共にあるのは、呉羽が俺より強いから。それだけだ』

「信じられんな!」

言うなり高丸は、呉羽を薙ぎ払うように、大きく腕を横様に振るった。

「娘がお前より強いわけではなく、お前とあるから強いだけであろうが!」