疑問符の浮かぶ呉羽に、多子がうっとりとため息をついた。
「ああ、お姉様。羨ましいわ。こんなお優しい背の君がいるなんて」
呉羽の顔の疑問符は取れない。
「さっきから、何を言っているのだ」
「やだ、今更隠さなくても、よろしくてよ」
「だから、何をだ」
「もぅ。照れてないで、いい加減に紹介して頂戴。その背の君様を」
言いながら、つい、と袖でそはや丸を指し示した多子に、呉羽は目を見開く。
「こいつか? これは、あの妖刀だよ。物の怪と契りを結ぶほど、私は物好きではないぞ」
呆れて言う呉羽に、多子は心底残念そうに、大きくため息をついた。
「なぁんだ、残念。熱々のお二人と思ったのに」
「あ~あ。あっさりバラすなよ。面白かったのに」
そはや丸が、呉羽の頭を小突く。
「お前・・・・・・。どうりで、やけに面倒見が良いと思ってたんだ。わざとべたべたしていたな?」
「髪梳いてやるのは、いつものことだろ」
「括りはせんだろうが」
「それはホレ。周りの期待に応えてみたってやつ」
よくわからん、と、呉羽は憮然と前を向いた。
多子の視線とぶつかる。
「ああ、お姉様。羨ましいわ。こんなお優しい背の君がいるなんて」
呉羽の顔の疑問符は取れない。
「さっきから、何を言っているのだ」
「やだ、今更隠さなくても、よろしくてよ」
「だから、何をだ」
「もぅ。照れてないで、いい加減に紹介して頂戴。その背の君様を」
言いながら、つい、と袖でそはや丸を指し示した多子に、呉羽は目を見開く。
「こいつか? これは、あの妖刀だよ。物の怪と契りを結ぶほど、私は物好きではないぞ」
呆れて言う呉羽に、多子は心底残念そうに、大きくため息をついた。
「なぁんだ、残念。熱々のお二人と思ったのに」
「あ~あ。あっさりバラすなよ。面白かったのに」
そはや丸が、呉羽の頭を小突く。
「お前・・・・・・。どうりで、やけに面倒見が良いと思ってたんだ。わざとべたべたしていたな?」
「髪梳いてやるのは、いつものことだろ」
「括りはせんだろうが」
「それはホレ。周りの期待に応えてみたってやつ」
よくわからん、と、呉羽は憮然と前を向いた。
多子の視線とぶつかる。


