「あの。呉羽殿は、大丈夫なんですか?」
思いの外強い口調に、そはや丸が顔を上げると、右丸が思い詰めたような目で、真っ直ぐに見つめていた。
そはや丸の心から、楽しさが消えた。
右丸の、純粋に呉羽を想う瞳に、不快感が湧き上がる。
「・・・・・・大丈夫だよ。あいつは強い。戦いの中で衣が裂けるのなんざ、珍しいことでもないさ。裸を見られて、狼狽えるようなタマでもないしな。お前が心配するようなことは、何もない」
「え・・・・・・」
ぶっきらぼうに言ったそはや丸に、右丸がきょとんとする。
そはや丸は、小さく舌打ちした。
何故わざわざ、本当のことを教えてしまったのか。
「あの・・・・・・、呉羽殿は、その・・・・・・身体に傷を負ったわけでは、ないのですか?」
わけのわからない不快感に、そはや丸は持っていた袴を右丸に投げつけると、声を荒げた。
「うるせぇな! 何を心配してるんだ。呉羽を慰み者にできる奴らなんざ、そうそういるわけねぇだろう! そんな野郎、あいつに触れる前に、俺が斬り裂いてくれるわ!」
思いの外強い口調に、そはや丸が顔を上げると、右丸が思い詰めたような目で、真っ直ぐに見つめていた。
そはや丸の心から、楽しさが消えた。
右丸の、純粋に呉羽を想う瞳に、不快感が湧き上がる。
「・・・・・・大丈夫だよ。あいつは強い。戦いの中で衣が裂けるのなんざ、珍しいことでもないさ。裸を見られて、狼狽えるようなタマでもないしな。お前が心配するようなことは、何もない」
「え・・・・・・」
ぶっきらぼうに言ったそはや丸に、右丸がきょとんとする。
そはや丸は、小さく舌打ちした。
何故わざわざ、本当のことを教えてしまったのか。
「あの・・・・・・、呉羽殿は、その・・・・・・身体に傷を負ったわけでは、ないのですか?」
わけのわからない不快感に、そはや丸は持っていた袴を右丸に投げつけると、声を荒げた。
「うるせぇな! 何を心配してるんだ。呉羽を慰み者にできる奴らなんざ、そうそういるわけねぇだろう! そんな野郎、あいつに触れる前に、俺が斬り裂いてくれるわ!」


