「助けてくれて有り難う…」 俺はその言葉を聞いて思い出した。 『助けてー…』 あの声はきっとシンガの心の叫びだったんだろう。 気がつくと、 2人の妖怪は、 俺の前から姿を消していた。 その場所に残ったのは、 蒼黒の色をした鏡だけーー…