ジェイドはパニック状態に陥っており冷静な対処が出来ない。 本来ならば城にいる医者を呼ぶべきなのだが、今の冷静さを完全に失ったジェイドにはそんな事は出来なかったのだ。 ただ無我夢中でアリアの体を揺さ振って声をかけ続けていたのだった。 「アリア!!息を、息をしてくれ……!!頼むから目を覚ましてくれよ!」 ジェイドの瞳からは涙が流れていて、アリアの顔にこぼれ落ちた。