君色の夢に恋をした。



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「まいったなぁ。」



彼は翔。


翔は前髪をバサッと掻き上げるとその場に座りこんだ。


翔の視線の先には1人の女の子がいる。


――早口結衣。


翔が想いを寄せている女の子である。




翔はずっと彼女をみていた。
…あの日から、ずっと。



「…嘘じゃ、ないんだけどな。」



翔はボソッとつぶやく。


その顔は、赤みを帯びていて、照れているように見えた。