さっき彼女に掴まれた所を、今度は翔に掴まれる。 私はさっきと同様視線だけ翔に向けると、思い切り睨んでやった。 …いい加減にしてほしい。 私は早く絵を描きたいっていうのに… なんなの??厄日?? 「さっきは悪かったな。 巻き込んじゃって…。」 『…別に。』 気にしてないし。 謝るぐらいなら、その腕、早く離してくれない?? 「あと、その…。」 『…何よ??』 「えっと…。」 なかなか続きを言おうとしない翔に、思わず痺れを切らしてしまった。