「あっ、ごめん!」 言われてやっと、私との距離が数センチしかないことに気付いた翔。 翔はびっくりしたのか私をはねのけ、落ち着きなく自分の腕で顔を隠す。 動揺したのか、ほんのり頬を紅色にして。 火照った身体を冷やすかのように、手で身体を仰いで。 ばっかみたい。 自分から近寄ってきたくせに、何に焦ってるわけ?