―…ねぇ、なんで誰も返事をしてくれないの? 一気に静まり返った教室に、一瞬だけ音が消えた空気。 みんなの視線が一斉に、私だけに突き刺さる。 …なに? 何が起きているの? みんな、私の声に気づいてるはずじゃん。絶対に、聞こえてるじゃん。 ……あぁ、そうか。 私は今、無視をされたんだ。 「……。」 どうしていいかわからなくって、下向き加減で急いで席に向かった。