あの日から、私の心は真っ黒だった。 ―――――――――… ――――――――… ―――――――… 「おはよう!」 「……。」 今日は、いつもと違う。 …そう幼いながらに感じた、あの日。 いつも返ってくる“おはよう”が、返ってこないのだ。 ……きっと、聞こえてなかったんだよね。 うん。きっとそうだ。 それしかないもん。 今の状況がうけいれがたくて。そう思い込んだ私は、もう一度声をかける。 「…っ、みんな?おはよう。」