なんだか、悲しくなった。 翔にこんな顔をさせているのも、 翔をこんな風に言わせてるのも、 全部、私だ。 『…翔、話があるの。』 一生懸命、平然を保つように声を出す。 背中を押してあげるにしろ、あげないにしろ、 話す必要があると思ったんだ。 『…翔の夢は、サッカー選手だよね。』 「……。」 黙ってしまう翔を、私は真っ直ぐと見つめる。 お願いだから、 正直な気持ちを言って…。