「失礼します!」 今日も、私の大好きな声がドアをノックする。 最近感じたことだけど、よく聞けば、翔って声まで爽やかだ。 「早口、元気??」 扉を開けて、ニコッと微笑みかけてくれる翔。 そんな翔に、わずかながらも微笑み返した。 祐二くんがきてから2日。 まだ、あの祐二くんの必死な声が耳に残っている。 もうそろそろ、決断すべきときだった。