祐二くんは、一体何を見ているんだろう。 翔が、一生懸命ボールを追いかける姿?? それとも、キラキラとした目で夢を語る姿?? どっちにしろ、私もみたことがある光景であることは間違えなかった。 「叶えさせてやりたいんだよ!!! あんなに頑張っていたのに。 あんなに楽しそうだったのに… こんなの見てられないんだよ!!」 『……。』 私の目からも涙が零れた。